腰椎分離症によるスポーツ障害
10代の若い子の来院のほとんどは、スポーツ障害です。たまに寝違えたという方も来院されますが、寝違えであれば、1回の治療でほぼ治ります。私は、学生時代にサッカー(出身高校は2度全国大会に出場)を、社会人では空手をやっていたこともあり、患者の立場に立っての治療が得意です。
今回はとても有望な高校生のスポーツ選手が来院しました。腰椎(L5)分離症です。いつものように診察をしていくと、もちろんいくつかの感染がありましたが、この感染は直接は分離症には関係していないようです。彼は高校生とは思えないほどの、筋肉トレーニングをしていて、服の上からでもその肉体には驚くばかりです。しかしながら、この強靭な筋肉が時として、未発達な骨格に悪影響を及ぼします。彼の場合は、分離症として現れました。この骨に関しては、鍛えることは難しく、せいぜいカルシウム摂取を心がける程度でしょう⁉ ただ、カルシウムを大量に摂取すれば骨は頑丈になるのかと言うと、全くそうではないことが、少々厄介なところではあります。
この分離症の治療は、整形外科では湿布(消炎鎮痛剤)、ブロック注射、コルセット、そして安静です。分離症に関しては、確かに安静しかありません。でも、あと10か月で引退を迎える高校生が3か月も練習を休み、安静にできるでしょうか? 自分の人生をかけて、スポーツに打ち込む若者は沢山いらっしゃいます。この患者さんもそのうちの一人です。
私はいつもの治療を施し、プラスして日常の過ごし方、練習の取り組み、トレーニング方法などを本人の性格と目標を交えて指導しました。私ももっと勉強して、もっと技術を磨き、彼の目標達成のために少しでも力になれるよう頑張っていきます。
スポーツ障害を抱えている方、是非ご相談ください。スポーツ障害の治療には患者さんとのすり合わせがとても大事です。目標をどこに置くかで、治療も全く変わってきます!
記事検索
NEW
-
query_builder 2024/10/01
-
階段を上っただけで息切れ⁉ 心臓疾患?
query_builder 2024/08/23 -
薬について(その2)
query_builder 2024/06/04 -
薬について
query_builder 2024/03/15 -
花粉飛散時期のマスク着用について
query_builder 2024/02/09