免疫システムとは? 病原体に免疫はどう働くか?
本日は免疫システムについて。一般の方を対象に記載するので、かなり簡素化してわかりやすく説明いたします。それでも、分かりずらいのが、この免疫システムです。
今日のブログで私は何が言いたいのかというと、人体に病原体が侵入した瞬間からいろなことが自身の体内で起こっていることを分かってもらいたいのです。科学が進歩したといっても、私たちの体内で起こっている作用の一部が解明したにすぎません。その解明が、製薬につながるのですが、下記をじっくり読んでいただくと分かるように、体内で「Z」という、抗体を作るには、A→B→C→D→・・・・・「Z」となるのです。これを人間が作った「Z」という薬を、体内に入れたとしても、その中間過程がなにので、ヒトにとってよろしくない作用が起こります。この都合の悪い作用の事を、副作用とか副反応と言われて、私たちは気にすることもなく薬を飲まされているのです。本来、副作用とか副反応なんてものはあり得ないのです。発熱するとか眠くなるというのは、その薬がもつ作用なのです。まず、ここを良く理解してください。凝り固まった大人の頭では難しいですが、子供はすぐに理解します。
では、本題に入ります。
このコロナ禍で、よく免疫という言葉をよく耳にするようになりました。多分、小学生でも聞いたことのある単語だと思いますが、「免疫」について説明できる方は、意外に少ないのです。「
免疫」とは簡単に言うと、自己と非自己を見極めるシステムです。自己は分かると思いますが、非自己とは、ここではいわゆる病原体を意味します。わかりやすく言うと、「免疫」とは、ヒトが病にならない体内の仕組みの事です。
まず物理的な防御として、異物が体内に入らないように各器官の外壁には粘膜というものがあります。鼻腔・口腔・咽頭・気道・食道・腸(これらの臓器は体内ではなく、理論的に体外に接しているので、扱いは体外になります)などに粘膜が存在します。健康体であればここでほとんどの異物が吐く息、尿、便として体の外に排出されます。寝不足、スマホ・PCのやり過ぎ、添加物接種、喫煙、深酒などで粘膜が弱っている(免疫低下)と、病原体は簡単に体内に侵入します。
異物(=病原体=抗原)が体内に侵入すると、速攻で白血球がやってきて対応します。病原体とは、異物に付着したタンパク質や糖の事です。白血球が攻撃するのは、このタンパク質や糖です。花粉症などに見るアレルギーはこの免疫システムの過剰反応です。自己免疫疾患(リウマチや橋本病やバセドウ病など)は自己の細胞を攻撃してしまいます。
白血球(マクロファージ・好中球・NK細胞・樹状細胞・T細胞・B細胞など)は異物の病原体を食べ(貪食作用)、殺傷していきます。ここで、補体という肝臓で作られたタンパク質も病原体をやっつけに応援に来ます。しばらくすると、B細胞からできた形質細胞が抗体を作り、化学的に病原体を無力化して身体にダメージを与えないようにします。この抗体は、病原体を無力化するだけではなく、オプソニン化といい、食作用を持つマクロファージなどが抗原を食べやすくする作用も有します。そして、先に記した補体を活性化させる作用もあります。
この免疫システムには、生まれながらに備え持つ自然免疫と、生きていく過程で備え持っていく獲得免疫があります。ワクチンは獲得免疫に分類されます。
今回の新型コロナウイスルがここまで防げない原因の一つとして、ヒトの免疫システム(自己と非自己の見極め)をかいくぐって、体内に侵入するからなのです。本来非自己のコロナウイスルですが、ヒトの免疫システムから見たら、自己に見えてしまうのです。なんともいやらしいウイスルです。悪魔があなたの親戚ですよと言って家に入ってくるのです。
当院の行う治療は、ヒトの持つこの免疫システムを最大限に向上させることを目的としております。私の知る限り、この免疫システムにかなう薬は存在しません。頭痛やめまいなど、何十年もどこの病院に行っても改善しなかった難病が免疫システムを最大限に向上させることで、改善していきます。
私は、治りたいと願う患者さんと共に頑張って治療をしていきます。
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