腱鞘炎・ばね指でつらい思いをされている方へ
今日は、腱鞘炎とばね指についてです。比較的男性よりも女性に多い疾患です。当院の患者さんでも、腱鞘炎を患っている方は多いです。
腱鞘炎とは、手の使い過ぎにより指や手首の関節に痛みが生じる疾患のことです。指の付け根などに痛みや腫れが起こります。近年パソコンやスマートフォンの長時間利用など指の使い過ぎにより「ドケルバン病」という、狭窄型の腱鞘炎や、指の曲げ伸ばしの際に引っ掛かる「ばね指」といった症状が増えています。マウスやスマホの操作は、腱鞘炎になりやすいすべての動きが含まれているので、仕事で使われている方はとても厄介なんです。また、手首に負担がかかりやすい子育て中のママさん患者も多くいらっしゃいます。妊産婦や更年期の女性にも多く、これは女性ホルモンの分泌が関連すると考えられています。
人の指は、非常に細やかな動きをするために、指を動かす “腱” が複雑に走行します。この “腱” を抑える役目をしているのが、“腱鞘” というものです。ここが何らかの原因で炎症を起こし、ドケルバン病やばね指を発症します。先にも書きましたが、一番いいのは指を使わず休むことですが、生きて生活をする限り、動かさずに休むことは、ほぼ無理なんです。ですから、腱鞘炎患者さんはすごく長引いてしまうのです。ばね指などは、十年も二十年も治療しても治らず、悩まれている方が多いのです。
では、なぜ腱鞘の炎症はなかなか治まってくれないのでしょうか? もちろん主原因は休ませずらい部位であることです。しかし、それだけではなく、私の臨床経験では、やはり何らかの細菌やウイスルの感染も大きな原因になっています。女性ホルモンが関係しているのは、私の筋肉反射テスト(TRテスト)でも認められています。
この感染症を何とかしない限り、腱鞘炎は治りません。整形外科で診察しても、痛み止めと湿布をもらうだけですので、それでは治りません。まして、電気治療では絶対無理です。
先日、2年ほど腱鞘炎で悩まれている、若い女性患者が来院されました。その方の原因菌は、なんと「カンジダ」でした。2年間何をやっても良くならなかったのに、私の1回の治療で痛みはほぼ無くなったと、とても喜んでお帰りになりました。
ウイスルは呼吸により感染することが多いのですが、細菌は食べ物に付着して体内に入ることが多いのです。腱鞘炎で悩まれている方、外食後(1~3日)、痛みが増すことに気付きませんか? これは他の疾患でもそうなのです。持病のある方は、そのことをちょっと気にしてみてください。
体の不調でお悩みの方、ぜひ私の治療を受けにご来院ください。
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