膝裏の痛み
今日は膝裏の痛みについて。
膝の裏の中央には膝窩動脈という大きな動脈が通っています。その膝の中央の膝窩動脈の真上には、膀胱経(陽経)の委中という腰から下腿にかけてとても重要なツボがあります。膝は走るにもジャンプするにも、また着地するにもとても負荷のかかる関節です。太ももの前後にある強靭な筋肉により、膝は伸びたり縮んだりします。長々と書きましたが、つまりそれだけケガをして痛めることも多いということです。先日来院された患者さんは、膝の裏側で、どちらかというと内側が痛むとのことでした。屈伸をすると痛みが出ます。
治療ではまず、膝裏の神経支配をしている仙骨を確認します。仙骨には左右4つの穴か開いていて、上から、仙骨1番、2番、3番、4番となります。その中でも1番と2番が膝裏の神経支配領域になります。いつも通り、筋肉反射テスト(TRテスト)で細かいところまで確認していくと、やはり仙骨1番と2番に異常があります。原因として、仙骨自体が少し前のめり(PS)になっていたためです。あとは、膝関節の動きを確認して、筋肉の締まり具合、関節の状態を確認します。そこを調節して、鍼で体全体の調節をすれば、仙骨は正常な状態に戻り、膝も正常になり痛みは自然と消えていきます。毎回書いていますが、痛みは身体からのサインです。ケガや疾患が治る過程では必ず出現する自然現象です。痛みを取るのではなく、その原因を究明して治療をすれば、おのずと痛みは消えていきます。脳からすれば、やっとわかってくれたか、、、と言ったところでしょうか(笑)
記事検索
NEW
-
query_builder 2024/10/01
-
階段を上っただけで息切れ⁉ 心臓疾患?
query_builder 2024/08/23 -
薬について(その2)
query_builder 2024/06/04 -
薬について
query_builder 2024/03/15 -
花粉飛散時期のマスク着用について
query_builder 2024/02/09