太ももの痺れ、それは外側大腿皮神経かもしれません!
比較的ご年配の方で、太ももが痺れるという症状でご来院される方が増えてます。もちろん、このところの寒さも原因の一つかと思いますが、実は外側大腿皮神経痛という疾患であることがほとんどです。この疾患の特徴として、“痺れ” です。痛みや動かしずらさはありません。なので、すぐに病院に行かなくては、とも思わないですし、ただ不快感がある感じです。整形外科に行くと、レントゲンを撮られて湿布が処方されます。湿布を貼ればとりあえず痛みや痺れなどの感覚は抑えられます。ブロック注射や電気治療などもされるでしょう。残念ですが治りません。
上のイラストをご覧いただき、外側大腿皮神経を見つけてください。この外側大腿皮神経が文字通り、太ももの皮膚に近いところを支配している神経です。この外側大腿皮神経が鼠経靭帯(黄色い部分)と腰骨に挟まれて傷ついてしまうために起こる症状です。外側大腿皮神経を辿って背骨に行くと、L2とL3に着きます。つまり、腰骨の2番目と3番目にヘルニアなどがあれば、こういった症状も出ますが、その場合、もっと太い大腿神経に障害が出てしまうので、もっと足の先端の方の痺れが出ることが多いです。ではなぜご年配の方に多いかと言いますと、
加齢とともに、このような姿勢の変化にあります。股関節が曲がってきて、“く”の字になることで、どうしても外側大腿皮神経が鼠経靭帯と腰骨に挟まれてしまうのです。
上のイラストで、神経の走行や分岐が実に複雑にできていることに気付くと思います。したがって、その症状の原因を突き止めることは難しいのです。MRIやレントゲンでは見つけることができません。
しかし皆さん、どうぞご安心ください。この外側大腿皮神経痛ですが、私の鍼治療はすごく有効です。1回目でかなり改善して、おおよそ5~6回の治療で回復します。自分の症状に当てはまるぞと思われた方は是非ご相談ください。
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